2026.10.14

火が点る平屋 #01
温かい酒饅頭。
築50年・2階建てを平屋にする5カ月の記録

今週の現場は、大工仕事に入る前の「準備」の段階です。

長く空き家だったため、伸び切った雑草と、敷地を囲む生垣の撤去からスタート。

家の周りがすっきりしたところで、「2階をおろす」工事のための足場を組みました。

きれいになった庭で足場を見上げていると、後ろから声をかけられました。
「ここに引っ越してくる人?」
振り向くと、近所のおばあちゃんと、お散歩中のワンちゃん。「丸ちゃん」というお名前だそうです。愛くるしい姿の丸ちゃんを撫でながら、しばらくおしゃべりを楽しみました。

「これ、よかったら食べてね。手作りなの」
そう言って手渡してくださったのは、まだほんのり温かい、自家製の酒饅頭。うれしさに、気持ちまで温かくなりました。

こうして声をかけてくださる方がいる町。ここに引っ越してこられる施主様にも、前を通るご近所の方々と、気持ちよく言葉を交わせる家にしたいと思っています。

さて、撤去した生垣の跡には、背の低いフェンスを新しく設ける計画です。

緑の生垣は美しい反面、剪定や落ち葉の掃除など、管理の手間がかかります。施主様のご要望は、これからの暮らしでは手間を減らして、好きなことに時間を使いたい、というものでした。

ただ、フェンスの工事はいちばん最後。工事中は資材や車両の出入りがあるため、仕上げの段階で取りつけます。

来週からは、いよいよ本格的な解体がはじまります。