2026.07.02

ヒノキの木屑から生まれる、小さな一滴の価値

こんにちは、二拠点生活ラボ 住民代表です。

先日、四代続く製材所「井上工務店」さんで、ヒノキの加工中に出る木屑を使ったアロマオイルづくりのテストに立ち会わせていただきました。

蒸留機を新しくしたので試運転も兼ねた蒸留です。

ヒノキの木屑を香る、モッケヤ代表

袋いっぱいに積まれたヒノキの木屑は、それだけでもふわっと心地よい香り。

「これだけあれば、たくさんオイルが採れるのでは?」と思っていました。

蒸留には約1時間。

その間、製材所の中を見せていただきました。

製材所、井上工務店の中を見学するモッケヤ代表

何十年も使われてきた大きな製材機は、無骨で迫力があります。

木を一本一本加工し続けてきた歴史が刻まれているようで、機械好きでなくても思わず見入ってしまいました。

そして1時間後、ようやく蒸留が終了。

ところが、あれだけたくさんあった木屑から採れた精油は、小さな瓶で5〜6本ほどでした。

製材所、井上工務店で蒸留した、ヒノキの木屑から得たエキス

木材から採れる精油は、一般的にわずか0.1〜0.5%程度しかないそうです。

たった1滴のヒノキオイルを生み出すために、その何百倍もの木屑が必要になると聞くと、その一滴がとても貴重に思えてきます。

そして、蒸留でもう一つ生まれるのが「芳香蒸留水」。

精油を採ったあとの残りではなく、ヒノキの水溶性の香り成分がたっぷり溶け込んだ、もう一つの贅沢な恵みです。

今回は約1.5リットル採れたので、マンションの自宅に持ち帰り、お風呂に入れてみました。

湯気と一緒にヒノキのやさしい香りが浴室いっぱいに広がり、思わず深呼吸。

目を閉じると、モッケヤで過ごす時間がふっと思い浮かびました。
木屑から始まった香りが、お風呂で一日の疲れを癒やしてくれる。

製材所だからこそ生まれる、木を最後まで大切に使い切るものづくりに触れた一日でした。

 

二拠点生活ラボ 住民代表
東京都千駄ヶ谷で設計事務所を営みながら、休日はMOKKEJAで、二拠点生活を身をもって体験している。